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『牡蠣工場』 (Oyster Factory)

 舞台は、瀬戸内海にのぞむ美しき万葉の町・牛窓(うしまど)(岡山県)。岡山は広島に次ぐ、日本でも有数の牡蠣の産地だ。養殖された牡蠣の殻を取り除く「むき子」の仕事は、代々地元の人々が担ってきた。しかし、かつて20軒近くあった牛窓の牡蠣工場は、いまでは6軒に減り、過疎化による労働力不足で、数年前から中国人労働者を迎え始めた工場もある。
 東日本大震災で家業の牡蠣工場が壊滅的打撃を受け、宮城県から移住してきた一家は、ここ牛窓で工場を継ぐことになった。そして2人の労働者を初めて中国から迎えることを決心。だが、中国人とは言葉が通じず、生活習慣も異なる。隣の工場では、早くも途中で国に帰る脱落者も。果たして牡蠣工場の運命は?

映画で世界を変えるなんて、無理なことかもしれない。
しかし想田和弘の映画は、「変わりゆく世界」の見方を教えてくれる。

​ー オレリー・ゴデ(ロカルノ国際映画祭)

想田和弘 観察映画第6弾『牡蠣工場』

Observational Film #6

2015, 145 minutes, Documentary

ロカルノ国際映画祭正式招待

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